1章・出会う季節
桜が咲く頃、私は中学校に入学した
これから始まる毎日にワクワクしていたはずだったのにクラス替えの表を見て呆然とした
「あちゃ~見事に翼だけ離れたね」
「凛~ひとごとのようにいわないでよ(泣)」
「でも隣のクラスだし遊びにおいで」
「わぁ~梨沙」
私だけ見事に離れちゃいました
「翼~。着いたよ…翼のクラス」
「あっ!うん」
「じゃあ、部活見学は一緒に行こうね♪」
「うん」
私は教室に入って自分の名前が書いてある机を探す
「あった」
一番、最後の席だ
隣は大神和紀