教室に戻った途端、担任が入ってきた。

「おい」

「はい?」

「お前、二年が探してたぞ」

え?
二年?
何で二年があたしを?!


ーじゃあ、気をつけろよ


先輩の言葉が、脳内をよぎる。
まさか…。

まさか、ね?

「お前、なんかしたのか?」

知らねぇよ。
こっちが聞きたいくらいだもの。

「わ…かりません」

どうしよう。
ヤバイかも。

その時間の授業は、まったく頭に入らなかった。