「うわぁー!人がいっぱい!」

駅のホームに降り立った瞬間、思わず声を上げてしまった。

「やっぱり都会は違うなぁ」

私は篠宮 美奈(しのみやみな)15歳。

「おじさん、ちゃんと迎えに来てくれてるかなぁ。」
幼い頃に両親を事故で亡くした私は、田舎の小さな町でおばあちゃんに育てられた。

そんな私の元に真琴(まこと)おじさんから連絡が来たのは先月のこと。