「で?どこで撮影するの?」 「いやあ…そこまでは」 加奈子とあたしは優希くんを探すべく、会議をしていた。 けど、肝心な撮影場所がわからない。 「この町を端から歩いてみるしかないかな」 「そーだね」 この町を端から歩くのも苦じゃない。 だって、優希くんに会えるチャンスかもしれないんだから。 そう思うと、自然と胸が高鳴った。