「あー、このおにぎりおいしい! ねえ、南?」 「え??あっっと…うん」 お昼の時間。 あたしは急にお母さんに話しかけられてうなずいた。 さっきのおじさんの話が頭から離れない。 たしかにあの時おじさんは『ドラマの撮影』 って言っていた。 優希くんのドラマっていう保証はないけど・・・ それでも可能性は十分あるはず。 「よしっ!!」 あたしは一人一大決心をした。