「なによ、ほんとの事言っただけだし」 「…ったく、覚えてろよ南」 そういって、涼太は走って行った。 加奈子はまだ火照った顔で 走って行く涼太の背中をみていた。 「好きな人と両想いになるって・・・ どんなかんじなの?」 あまりに幸せそうな加奈子を前にして あたしはため息をつくしかなかった。