毒舌な彼女とオレ様な彼



「脱げ?ここでオレにエロイことでもするつもりか?初音」


「断じてしませんよ」


「つーかオレがルールってルール、今作ったから。生徒手帳に書いといてよ」


「書けるわけないでしょう。頭どうかしました?会長」


「オレはいつでも金パって決めてんだよ」


「中身の方ですよ。要はバカなんですかって言いたいんです、あたしは」


「オレはバカじゃねぇ。テストではオマエよりいつも上位だ」


「…っぐぅ…」


ヤバい。これは言い返せない。確かに会長の方が上位なのは本当だ。


「今日もオレが勝ったなぁ、初音。じゃ、放課後生徒会室で待ってるからな♪」


「…うぅ」


会長は手をヒラヒラさせながら教室に入っていく。悔しい~っ…!


「まぁ鷹野、また頑張れ」


相川先生に慰められなからあたしは制服チェックをつづけるのだった。