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「…ね。…つねっ。
…初音っ!そろそろ起きてくれ」
「んぁっ!?」
なんだか遠くから声が聞こえると思ったら…目の前に氷奈が涼しい顔をしてこちらを覗き込んでいた。
「可愛くない寝起きだな。もう少し女っぽくなったらどうだ」
「余計なお節介よ。氷奈はその口調、どうにかしたら?」
氷奈はいつも何故か、男の口調で喋る。一人称は「私」だけど、しゃべり方はなんだか書生さんが使っていたような古くさい男の口調。
まぁ氷奈の容姿には合ってなくはないけれど。
そんな氷奈があたしに問いかけてきた。
「初音、その首もとの赤くなってる痕、なんだ?」
「首もとの赤くなってる痕…?氷奈、鏡ある?」
「あぁ、あるぞ。ホラ」
氷奈から手渡された手鏡で首もとを見てみると…確かに赤くなってる痕が幾つも付いていた。なんだコレ。
「…初音。私の想像だが、それはキスマークじゃないのか?」
「……キスマーク?」
キスマークって…男が女の肌に吸い付いてつけるマークのこと…?
でもそんなことあたしがさせるわけ…
「あぁっ!!!???」

