毒舌な彼女とオレ様な彼



「痛くねぇか?」


「いたた。…ちょっと会長、それ染みるんですけど」


「しかたねーだろ」


保健室にはこんな断続的な会話が響くだけ。


それにあたしの目の手当をするということは、自然にお互いの顔が近づくってことで…。


あたしと会長の距離は、数10センチになっていた。


「あの…会長、近いです」


「もうちょい」


手当に集中している会長はあたしの声なんか耳に入ってないみたいだった。


あたしはその間ずっとドキドキしっぱなしだった。別に特別な感情はない。


でも男女がこんなに近づくことはないだろう。