毒舌な彼女とオレ様な彼



会長があまりにも不思議なことを言うから間抜けな声が出てしまった。


会長があたしを送る?……何故。


「…なんでですか?」


「はあぁ…。マジかコイツ。


わっかんねぇの?こんな暗い中で一人で帰ってたりしたら、襲われるって言いたいんだよ。


ま?別にオマエが襲われてもいいんなら構わねぇけど」


「襲われたいなんて言う人はこの世に存在しません」


「だろ?だから、送る」


「えっ、ちょ…!?」


一瞬なにが起こったか分からなかった。



会長は不意をついて―――あたしの手を握って歩き出したのだ。