毒舌な彼女とオレ様な彼



目をギュッと瞑ったその時


「大翔ー、なんで鍵閉めてんだよ」 


タイミングよく、彼が入ってきてくれた。


「…ちっ。邪魔すんなよな、仁」


その彼とは…


「…はぁ?大翔、なんで鷹野を襲ってんだよ」


メガネがよく似合う生徒会会計、江藤仁(えとうじん)だった。


「初音がオレの侮辱したから、おしおき♪」


マジでなんなのこの暴君。


「どんだけオレ様で暴君なんだよ…」


ナイスだ江藤くん。もっと言ってやれっ


「別にいいだろ?仁の知ったことじゃねぇ」
      
  
「そうかもしんないけど…生徒会室でヤんな」


…ちょっと待て。それじゃあ他の場所ならいいってことか?


「分かった。じゃあ屋上でも行ってくるわ」


「ちょっ…!!」


マジで!?ちょっと江藤くんっ!


本気で屋上に連れ去られる!