一人で住むのには広すぎる部屋。



 今日から私は此処に住む。



 辺りを見回せば女の部屋とは思えない殺風景な部屋。でも私はこれがいい。



 「なぁ穂愛?」



 「何?」



 私の隣に腰掛けている男は私の義兄。



 名前は神崎 隼人 【かんざき はやと】。



 栗色の無造作ヘアーで肌は白い。そして長身。たぶん185cmはあるんじゃないかな?



 素晴らしい外見の持ち主。世でいうイケメン。



 隼人の低く落ち着く声はこの静かな部屋によく響く。