「菜夕…まだ聞いてないの?」 「…なにを??」 どんどん心臓の音が早くなる… 今の私には、 不安と辛さという言葉しか浮かばない… 「もう颯に聞いてるのかと思ってた…。ケガのこと。」 「ケガ!?!?」 「昨日…佑馬にやられて…」 「えっ………?」 藤田君と颯は、昨日殴りあったらしい…。 私の知らない所で、 そんなことがあったなんて… 少し、みんなが遠く感じた。