家を出て、待ち合わせした最寄り駅まで走る。


はぁっ…はぁ…


何でいつもこうなるんだろう。


早く起きてるのに、何故かいつも時間ギリギリ。


私も、もう高校生なんだからしっかりしないと!



「華ー!!」


駅が見えた頃、名前を呼ばれた。

…やっぱり、もう来てたみたい。


「もー遅いわよ。私を待たせるなんて、100年早い。」


『…はぁっ…はぁ、愛ちゃんほんと…ごめんっ!!』


「まぁ、華は間に合って良かったわ。」


『…あれ、龍は?』


「まだ来てないわ。あいつ、本当いい加減にしなさいよ…」


愛ちゃん、相当怒ってるなー…。


「もう、行きましょ?あたしたちまで遅れちゃう。」


確かに…。


『そうだね。龍のことだから、どうせ寝坊だよね…。』


こうして私達は、学校へ向かった。