☆Kirari☆

次の日……。


昨日のことを、すっかり忘れていた私は、いつも通り学校に向かった。



「麻唯!おはよう。」


「あっ!おはよう…亜美。」


登校中に亜美と合流した。




……!?


あっ!あいつ……!


すっかり忘れてたのにも関わらず、昨日の男の子の顔が視界に入った瞬間。
嫌な事を思いだしてしまった。



「亜美…」


「亜美ってば…!」


私は亜美のスカートを引っ張った。


なに?と私を見る亜美に、あいつだよ!と指差した。


「昨日の奴?あいつなの?」


亜美が何やら納得した感じだった。


「あいつは特進の、沢渡 透<サワタリトオル>先輩。勉強は出来るが、人付き合いが苦手で有名なんだよ」