☆Kirari☆

「沢渡先輩〜!今日は何を読んでいるんですか?」

「なんじゃこれ??英語だし…全然読めない」



「当たり前です。尾河さんには、これがいいんじゃないかな??」


と差し出されたのは子供向けの絵本だった。



「先輩ヒドイ〜!!私は子供じゃないんですからね!!」


ブツブツ文句を言いながらも、先輩の隣で絵本を読み始める。



……クスッ。


と笑いながら本を読みだす沢渡先輩!!



優しい風が白いカーテンを揺らしながら図書室に入り込む。


今は沢渡先輩の隣の席は、私の特等席です!!


大嫌いだった暑苦しい夏も……

活字だらけの本も……


今の私には先輩がいるだけで好きになれそうです。


まだ私は先輩の友達として特等席にいるけど


ぜったい先輩の彼女として、この特等席に座ってみせる!!



…だから、覚悟してて下さいね!!


大好きな沢渡先輩!!!



−−END−−