☆Kirari☆

それから図書室に通うこと数回。



私は意を決して沢渡先輩に話しかけた。



「あの……そんな本を読んで楽しいですか??」


「楽しい?…くだらない質問ですね。あなたはもっと本を読むべきですね」


相変わらずな嫌味だけど、私には嬉しく感じていた。



変わり者と言われれば、それまでだけど……


共通の話題がない私たちには、これが会話なのかもしれない……



いつも窓際に座っていた私だが、今日は沢渡先輩の前に座った。



そして…………


ジーっと勉強をする沢渡先輩を見つめる。