☆Kirari☆

なにを話すわけでもなく、ただ同じ空間で時を過ごす。


ただ、それだけなのに胸のドキドキは止まることを知らない。



俯いて勉強する先輩の顔は、よく見えないが…たまに上げる顔は。
眼鏡が似合っていて、色白でサラサラの黒髪。


本のページをめくる先輩の指先は細長く、とても綺麗だ。




……私は先輩が居る、この図書室が前よりも好きになった。



時間が経つのは、もの凄く早くて、あっ!!という間に教室に戻らないといけなくなり……


私は、しぶしぶと図書室を後にした。