―美佳side― 「…なんとなく… 来ないかもって思ってた…」 「じゃあ、なんで!」 そう声を荒げる咲也くんを遮って、私は言った。 「私ね、夢だったんだ。 同じ高校入ったら、昔みたいに一緒に帰れるの」 ずっと夢見てた。 咲也くんの隣で笑ってる自分。