外見からは解らなかったが意外とお洒落な店。 私はカウンターに座る。 「姫の名前聞いてもいい?」 「あっ美優です」 「美優ね」とウインクを投げると手際よくカクテルを作り始めた。 (男性にしては細くて長い指) 最近気づいたんだけど 私、手フェチだったりする。 腕も指も両方見てしまう。 そう凌也の手が好きだった。 また落ち込んじゃいそうだから今は凌也のことを考えるのは止めておこう。 「美優スペシャル。召し上がれ」