「信号弾が上がったわ!総員、出撃!」
シャトルのハッチが開く。
4機の雛菊が、地上を見下ろす。
「さあ、雷のすごさ、見せてあげましょうか。行くわよ!」
アリスの機体が宙を舞う。
続けて千里達もシャトルを発つ。
「semの地上迎撃があるかもしれない。十分気をつけて。」
雛菊が音速を超える。
千里達の雛菊は、通常の黒い部分が全て純白になっている特別仕様だ。
その様は正に天界より降りた天使の様に地上の兵士達の目には映っていた事だろう。
「こちらヴィルフリート隊、貴官らの着地点確保を行う。」
「こちらアリス。お願いします。こちらも上空より援護します。」
ヴィルフリート達が司令部ビル周辺の敵を引きつける。
千里達は上空からヴィルフリート達へと群がろうとするsemを狙撃していく。
顔を合わせた事はなくとも、チームワークは抜群と言って良かった。
「もうすぐ着地するわ!各員、パラシュート用意!」
「「「了解!」」」
純白の雛菊からパラシュートが展開される。
そして、アリスの雛菊が地に足をつけた。
「こちらアリス。着地に成功。現時点をもって作戦を第二フェイズへ移行。目標の制圧を開始します!」
「お供しますぜぇ!女神様!」
千里達の雛菊が即座に目標へ向けて加速する。
その後ろを、ハルトルート、右翼をアロイス、左翼をヴィルフリートが援護する。
「千里、お願い。」
「はい!」
千里の雛菊から、司令部ビルの側壁へ向けて、ミサイルが発射される。
突破口を開くためだ。
「全弾命中!目標の突破ルート開けました!」
「よくやったわ!全機、最大戦闘速度!」
白黒の雛菊が駆ける。
もう少しで突破口にたどり着くという時、そこからsemが這い出てきた。
「邪魔はさせないんだから!」
美穂が的確にsemを撃つ。
そして、千里達のsemは入り口で急停止した。
「これより先は雛菊での侵入はできません。雛菊を降ります。ヴィルフリート少尉、その間私達の雛菊の護衛をお願いします。」
「了解。ネズミ一匹通さない。早く制圧を済ませてくれ。」
「了解しました。さあ、行くわよみんな。」
各々が雛菊のコクピットから降り、ビルへと潜入を開始した。