「チッ...！」
カミンスキーが舌打ちする。
さすがのカミンスキーもクロウディア相手には歯が立たない様だ。
「千里！美穂に邪魔させないようにして！オルガは私が仕留めるから！」
「わ、分かりました！」
私は返答してすぐに美穂に向けてライフルを掃射した。あくまで牽制目的だが。
一方でクロウディアのANSEMがカミンスキーのパラケルフィアに溶断刀を振りかざす。
カミンスキーはすかさずにスライドしようとした。
だが、そんな事クロウディアには筒抜けだった。
「遅いわよ！」
クロウディアの蹴りが炸裂する。その瞬間、カミンスキーのコクピットの溶断刀が突き刺さった。
「カミンスキー機、コクピット損傷。大破と認定！」
「...クソッ」
一瞬の出来事だった。しかし、クロウディアが圧倒的だったのだ。
「さあ千里、次はあなたの番よ...」