「でねっ、昨日匠(しょう)がね~」 「ふーん。そうなんだぁ。すごーい」 いつものように彼氏の話をする舞彩(まい)。そして、適当に返事をする私。 「ねぇ、聞いてる~?」 聞くわけないじゃん。 だって男になんて興味ないもん。 そう。私、犬飼杏里(14)は彼氏&好きな人がいません。 いませんって言うか、出来ません。いい男なんて、私の周りにはいないのです。 たった一人を除いて…。