「茉央!」 俺の声に皆がこっちを見る。 「春樹さん!」 その俺の名前を聞いてあわあわし出す男ども。 とくに茉央の腕を掴んでいた奴は顔を青くして急いで茉央の腕を離した。 もう、遅いんだよ。 「行くぞ。」 茉央の腰に腕を回し、茉央を取り囲んでいた男どもを睨んでその場を去った。 「は、春樹さん、腕が…//////」 「ふん、こうしてないと茉央は逃げるからな。」 「なっ!/////」 あの顔は俺だけのものなんだよ。