「馬鹿か。」 「へっ?」 「俺はお前だから、茉央だから結婚したいんだよ。」 副社長… 「茉央、俺と結婚しろ。」 「…はい。」 返事とともにボロボロと溢れてくる涙が止まらなかった。 涙のせいで視界が揺れて婚約指輪すら見る事ができない。 そうだ、この指輪には敵わないけどクリスマスプレゼントを渡さないと。 「ふ、副社長。」 「副社長じゃない。」 「…えっ?」 「春樹…、副社長じゃなくて春樹って呼べよ。」 …//// 「…は、春樹さん…。」 「まぁ、副社長よりかはましだな。 なんだ?」