副社長室につき秘書の屋代さんに挨拶する。 「こんにちは。 あの、副社長は?」 「副社長ならまだ仕事中ですが。」 まだ仕事中? ちょっと来るの早かったかな。 「終わるまでこちらでお待ち下さい。」 「あっ、ありがとうございます。」 応接間に案内してもらいソファーに座った私に屋代さんはコーヒーをいれてくれた。 「コーヒーまでありがとうございます。」 「いえ、では私は仕事に戻りますのごゆっくりどうぞ。」 静かにドアの音をたてて屋代さんは出て行った。