振り向くとそこには息を切らした副社長が立っていた。 「ど、どうしたんですか!?」 「日向さんでしたよね?」 「あぁ、」 「茉央を泣かせたりしたら俺が許しませんから。 その時はどんな手を使ってでも茉央を奪いますよ。」 「ふん、僕は彼女を他の人に譲る気なんてありませんから。」 副社長…。 それにしてもやっぱり他人の前ではあくまでも表の顔なんだね。