「さぁやぁ?」

「えっ!?あっ!なに瑠奈?」

「明日は…無理そうかなぁ?」

「え??なんでぇ!!?」

「えー別にぃ~~」


瑠奈が少しニヤニヤ笑っている。

ニヤニヤ笑うときに限って…瑠奈は良からぬ事を

考えている…。



「まぁさっきのは無かった事に!」

「ん…まぁいいよぉ」


 ~キーンコーンカーンコーン~
チャイムが鳴った。

「んじゃー後で」


瑠奈は席に戻った。




そして、授業が始まった。


「金曜日とかダルっ!」

あたしは小声で言った。…つもりだったが…。


「おい!!?上田!なにぶつぶつ言ってんだ?」

「えっ!?なんでもないっす…。」

「本当か?」


…チッ前の席で瑠奈が笑ってやがる…。


そんな事を、思いながら魔の金曜日の授業が終わった。