家に戻って引っ越しを始めた


どうやらお母さんには了解を得たみたいだった

二間だけのちっぽけなアパート

規模だけは立派にでかいからマンションに見える

ついつい、モリのことを知りたくなってしまう

だから、つい聞いてしまった

「・・・お母さん知ってるって言ったよね?どう思ってんのかな?」

「・・・・・・あたしは、母が父がいなくても暮らしていけるような仕事が見つかるまで
犠牲になるって決めたんです。

もう、だいぶ前に仕事は見つかったんだけど・・・あたしはあの家のほかにいくとこなんてないから・・・」

「じゃあ、見つかってよかったね。モリの隠れ家」