私の名前は、白咲 花

中学三年生で、学年では唯一の

頼れる先輩と言われるつわもの。

私は、学校の時は真面目だけど

家では、ありえないくらいの

めんどくさがりやさんなの。

学力も駄目で、志望校に行けない

危ない状態なんだ…。

――――…

キーンコーンカーコーン…

キーンコーンカーコーン…

最後の授業の鐘が鳴り終わって

皆一斉に教室から飛びたして行った

「元気だな~…皆は」

正直に言って、家に帰りたくない

友達はこのクラスにはいない。

私の友達はまとまって同じクラスで

一緒に行動や、お喋りも出来ない。

「はぁ…仕方ない、帰るかな」

私は席を立ち上がった瞬間に

聞いたことのある覚えの声が

耳に入ってきた

『あ~!! 疲れた~…』

そう言いながら入ってきた男の子。

その子の名前は…青咲 佑十

私の好きな人なの。

でも、さっき皆と飛びたして行ったのに

どうして青咲くんが?

『…ん?』

「…あっ」

青咲くんと目…あっちゃった。

ど、どうしよう…私。

顔が暑いよ…青咲くんにバレたら

どうしよう…明日から学校に

行けないよ~!!////

『どうした…? 花咲』

「え…? あっ、いや…その、な、なんでも」

『変な花咲』

そう言ったら、青咲くんが

そのカッコいい顔で笑った。

その笑顔に私は、目か離せなかった…。