「お前すげえな!ウサギを相打ちにさせるなんて方法おれ思いつかなかった!」


「なるほどその手があったか!」


その後、二体のウサギが灰になったのを確認した後、自動的に扉が開いて、ぼくたちを見ていた白い服を着ている子どもたちが駆け寄ってきた。


いつから見ていたのか分からないが、口々に話をする情報をもとに考えると、どうやら最初から見ていたようだ。


でも、ぼくがウサギを倒したところで、ぼくの気持ちは晴れなかった。


「これから対ウサギの戦い方を教えてやる。まずは彼らの動きを見て学べ」


ヤンに白い格闘場のような場所に連れられて、目の前にはあの茶色と黒の髪をした女の子と肌の黒い男の子がぼくを睨んでいた。


「まさか…彼らとまた戦えっていうの?」


今日の朝、ウソンから渡された剣を握り、それはやりたくないとヤンに訴えるが、ヤンは冷めた目でぼくを見ているだけだった。