混乱した。
吐くものなどないと思っていたのに、胃からはたくさんの吐しゃ物が出ていく。
「お、おい、しっかりしろよ。水とタオルたくさん持ってきてくんねえか!」
ウソンが背中をさする。
すべて吐き出してしまえと言われているようで、さらに胃から出ていく。
涙と鼻水とよだれでびしょびしょになった顔をウソンがぐおしぐおしと拭いてくれた。
わらわらと人が集まってきて、ぼくを心配する声が聞こえる。
なんか顔赤くない?もしかして熱があるんじゃない?え、おでこ熱。医務室に連れて行こうか?汚れた場所なら拭いておくよ。あぁ、助かる。ぼくが医務室に連れていく。


