そう思って私は、ウォークマンをとって耳にはめ、好きな歌を聞きながら寝る。

30分タイマーをセットし、眠りについた。


それがつい前の出来事…。


はぁ…とため息をついて学校に向かう。

学校に向かう途中、親と仲良く話しながら行く、私と同じ制服を着た女子。

多分、一緒である男子。

にこにこ笑う女子、男子を見て少し羨ましく思えた。

私の隣には誰もいない。

何か、急に涙が出そうになった。


“私って何だろう”

その言葉が頭の中で、リピートされる。

道の角まで来たその時だった…。


「とっ、ぶね…!」

誰かの男の人の声が私の横で聞こえたかと思うと

キキィっ!

“ドンッッ…”


「ッ…!」

誰かの自転車にぶつかった。

「てててて‥」

「いたた、ちょっと何して‥」

私が言おうとしてるのに

「とっ…、ごめん。大丈夫?」

と言いながら自分の自転車を立てて、私を立たせてくれた。

その声は、優しい声でどこか私には安心するそんな声だっだ。

「あ、ありが‥とう。大丈夫だか‥ら。」

と、言いながらスカートをはたいた。

そう言うと、男の人は

「あっ…」

と言って私の頬を両手でつかんだ。

私は、びっくりして顔が赤くなるのを感じた。

「あ、あの…」

と、言うと男の人は私の前髪を上げて

「血、出てるじゃん…」

と、言って自分のバックをあさりだした。

バックの中は、汚い…

でも、必死で何かを探してる。
ティッシュでもくれるのかな…?

そう思ってその姿を見ていると