『そっか…俺、北島洋平、15歳。あ、…105号室まで案内してくれないか?』

トイレ………

『それなら、ついてきて下さい。』

105号室。知ってる。
あたしの隣の部屋の人。

確か…岩原菜々子…さん…
なんか、交通事故で意識不明の重体…って…



病室に着いた。
『はい。ここです…』

『ありがとね。俺、こいつと付き合ってて…』



やっぱり彼女かぁ……

残念だな。

『菜々子さん、早く目覚ますと良いですね!!』

あたしは元気良く言う。


『じゃ、ありがとうね…』

そう言って、洋平は105号室に入った。