『すみれががんばれば治るよ』



あたしは毎日それだけを信じて頑張った。


『ちょっとトイレ…』

あたしは病室をでた。


あ、やばい

フラフラしながらトイレの前にきた。

バタッ

『おい!!!!大丈夫か?』

目を恐る恐る開けた。
その先には…
見知らぬ男の子がいた。

あたしは立ち上がってお礼を言う。

『あ、ありがとうございます…』

『何してたの?』

『いや、別に…』

こんなカッコイい人にトイレに…なんて言えない。