洋平はもう病院には来ない。


窓の下を見た。
洋平だ。



あたしは我慢できなくなった。


ほっとくと洋平はまた……


走り出した。あたしは夢中に洋平を追っていた。

『ようへーい!!!!!!!!!!!』

『何……』

洋平‥ほんとに強いね



我慢しなくていいよ。

『洋平。泣きなよ。我慢しなくていいよ。強がり。意地っ張りっ!!!…』


こんな事言いに来たんじゃない。


『すみれ…』

洋平は泣いた。あたしの胸で。
涙をぬぐいながら。

『苦しいときはおいで…?』

ただただ。信じてほしかった。
信頼が欲しかった。