「由宇夜ちゃんは、ばかだなぁ」 まるでおとぎ話の王子様みたいな、 そんな笑顔だった。 「なんで? ゆーや、バカじゃないもん」 その男の子にバカにされたことが何だか悲しくて、 私は涙目になるのを堪えた。 男の子はそのまま私と桜を見て、 またふわりと笑った。 「今日は鬼ごっこしようよ」 「で、でも…」 「明日かくれんぼしようよっ、ね?」 そう言って彼は桜に目を向けた。 桜はこっくりとうなづいて、 「おにごっこもすき」 と、小さな手で私の手を握った。