部長は席に着くと溜息を零した。
「川久保さん」
「はい」
隣のデスクの子が呼び出された。
「前任から君の担当と聞いたが?」
「すいません」
「謝罪を求めているわけじゃなくて…」
川久保さんの担当は資料収集だが、ファイルは揃えてる筈なんだけど…。
でも今は出ない方がいい。彼女のプライドを傷付ける。
「戻って。自分で探す」
「はい…」
外回りも大変だけど、庶務の子達も大変かも。今まで感じなかったが、昨日は「分かりません」という言葉をよく耳にした。
「君島さん…曙社の資料って何処ですか?」
『棚の緑色のファイルが曙社だよ』
「ありがとうございます」
川久保さんは急いで部長の元へ駆け寄った。イケメンに怒られると効果抜群だね。
「見つけたから大丈夫」
「そうですか…」
そりゃぁ、皆株を上げたいよね。頑張るよ…。
「君島さん」
『はい』
今度は私だ…。
「川久保さん」
「はい」
隣のデスクの子が呼び出された。
「前任から君の担当と聞いたが?」
「すいません」
「謝罪を求めているわけじゃなくて…」
川久保さんの担当は資料収集だが、ファイルは揃えてる筈なんだけど…。
でも今は出ない方がいい。彼女のプライドを傷付ける。
「戻って。自分で探す」
「はい…」
外回りも大変だけど、庶務の子達も大変かも。今まで感じなかったが、昨日は「分かりません」という言葉をよく耳にした。
「君島さん…曙社の資料って何処ですか?」
『棚の緑色のファイルが曙社だよ』
「ありがとうございます」
川久保さんは急いで部長の元へ駆け寄った。イケメンに怒られると効果抜群だね。
「見つけたから大丈夫」
「そうですか…」
そりゃぁ、皆株を上げたいよね。頑張るよ…。
「君島さん」
『はい』
今度は私だ…。

