学校は実家に近かった。

資料を色々受取ったついでに、

ボクは実家に寄った。


「ただいまー。お母さん」


「あらあら。勇気帰ったの?」


「ちょっと上がるよ。」


「どうぞ。」


実家の匂い、

実家の空気、

変わらない家具たち、

何もかもがボクを出迎えてくれた。



そして、

変わらない笑顔でいっぱいの、

お母さんが出迎えてくれた。