その後、

どう千尋と過ごし、

どう帰ってきたのか覚えていない。

ふと気付いた時には、

自分の部屋にいた。



あの写真のように、

美しい海があっても、

ボクにはあそこまできれいに撮れない。

でも、

ボクも撮ってみたい。



この瞬間、

急に目の前が開けたように感じた。

やっと、

やっと、

自分が続けたいと思えるものが見つかった。

カメラマンになりたい。

カメラマンを目指そう。