「そうなんだ。ま、おいしいのを口にしたら、元気も出てくるよー!さ!いこ?」


ぐいっと手を引っ張られ、

千尋が先を歩いて進んだ。



大体予想していた通り、

千尋が選んだお店はフレンチだった。

とても洒落たお店で、

洞窟っぽい内装は、

ちょっと暗くて、

海の底のような雰囲気だったが、

とてもリラックスできる空間だった。


「うまいな。」


「ね。ほんと、おいしい!」


夢中で平らげてしまった。

デザートを待ってる間、

ふと横を見た時、

ボクは動けなくなってしまった。