《続編》ボクは誰?

「寝てねーよ。起きてる。」


寝転んだまま、

ボクは絵美を見た。



「雅史、今すぐはわかってくれないかもしれない。でもいつか必ずわかってくれるよ。絵美はそう信じてる。雅史は有希と付き合いが長いでしょ?そんな奴じゃないってわかってんじゃん。でしょ?」


絵美が、

涙をポロポロと零しながら、

ボクに話しかけてきた。

ボクを傷つけまいと、

必死なのが、

痛いほど伝わってきた。


「雅史に拒否られて、ボクは孤独なんだって思っていた。自棄になっていたよ。でもよく考えたら、絵美はわかってくれるよな?絵美はボクを見捨てないよな?」


「当たり前じゃん!超味方だよ!」


「超味方って、どんな味方だよ。(笑)」


気づいたら、

ボクも絵美も笑っていた。