「でも晃と史佳が『結婚する』って報告してきた。なぜか話を聞いてから、ボクはもうどうでもよくなった。男性になりたいって気持ちも消えたし、今は何を目標に頑張ればいいのかもわからない。考えたらボクは、中学一年の時に史佳と知り合って、その時から史佳を思っていて、史佳に気持ちを伝えたくて男性になりたかったんだ。」
「うん。」
「今はもうどうでもいいやって感じ。」
しばらく沈黙が続いた。
ここまでボクの気持ちを、
話したのはこれが初めてだった。
史佳はいつもそばにいたけど、
気持ちは言えなかったから。
ボクは、
糸が切れた風船と同じ。
どこへ彷徨うのか?
どこへ行くのか?
わからない。
「うん。」
「今はもうどうでもいいやって感じ。」
しばらく沈黙が続いた。
ここまでボクの気持ちを、
話したのはこれが初めてだった。
史佳はいつもそばにいたけど、
気持ちは言えなかったから。
ボクは、
糸が切れた風船と同じ。
どこへ彷徨うのか?
どこへ行くのか?
わからない。


