《続編》ボクは誰?

ボクは、

乳房除去手術したいけれど、

今すぐは無理だということを伝えた。


「こちらはいつでも大丈夫です。形成外科医もいますので、高橋さんがご希望でしたら、いつでも手術の計画に入れますよ。」


その言葉は、

ボクにとってお守りみたいなもんだった。



いつでも男性に近づける。



それは、

いつか史佳と再会した時に、

男性として告ると決めた時から、

ずっと望んでいたことだった。





そんな時に、

ボクの携帯が鳴った。