雅史の言葉が、

ボクの頭をすり抜けていく。


「絵美、買出しに行くぞ!」


「絵美も行くのー?」


「ほら、行くぞ?」


強引に、

雅史に連れられて行った絵美。



気づけば、

部屋の中には、

ボク一人になっていた。