雅史に声をかけられて、

ボクは、

外を見るのをやめた。



実家に帰る日は来るのか?

お母さんと会う日は来るのか?

お父さんが理解してくれるのか?



どれも、

今のボクにはわからない。



ただこのまま、

『女性』でいつづけることは、

もう限界だった。