ボクが黙っていたら、
雅史は、
缶ビールの空き缶を、
手で潰した後で投げた。
「雅史。わりー。ボク寝るから。」
雅史には話せないんだ。
でも黙っていたら、
雅史を傷つける。
話しても、
雅史を傷つける。
悪い。
雅史。
雅史は、
缶ビールの空き缶を、
手で潰した後で投げた。
「雅史。わりー。ボク寝るから。」
雅史には話せないんだ。
でも黙っていたら、
雅史を傷つける。
話しても、
雅史を傷つける。
悪い。
雅史。


