「そろそろここ出よっか」


私たちは公園へ向かった。
ベンチに座って、沈黙が流れてた。

その沈黙を破ったのは望くん。


「俺、愛菜ちゃんのこと好きになっちゃった。付き合って?」


えっ?まじ??逢ったばっかだよ?
ちょっと早いかも…


「ごめん、いきなりだから…」


「そっか。じゃあ残念だけど」


望くんは私の肩を強く持って
ベンチに押し付けた。

怖い。


「ちょっやめ…て」

どうしよう。声が…


「愛菜ちゃん、可愛いよ」


ニコっと笑う望くんは、
さっきの望くんじゃない。

どうしよう。とめなきゃ!!
必死で抵抗したけど、かなわない。


「わ、私!今日、生理だから…」

やっと声が出た!
って何言ってんの私…


「そんなの関係ないよ。早く脱いで」

やだ!!!!
誰かたすけ…


プルルルル。プルルルル。。。


望くんのケータイが鳴った。
一瞬力が弱くなった。


今だ!!!
全力で突き飛ばした。


走って走って走って、
泣きながら走った。

怖くて、怖くて…
震えが止まらなかった。

まいに電話をかけた。