「あいつ……ほら、どこか触られなかったか?胸とか、足とか、胸とか」
「胸を強調しないでください!それに、そんなやましい事はしてませんでしたよ」
あんまり気にしてなかったけど。
普通に助けてくれて…純粋に、嬉しかった。
強面だけど優しいし、そういうとこがモテるのかもしれない。
「ちっ、ほんとはあたしが亜紀を抱えたかったのに……」
「気持ちだけでも嬉しいですよ」
本当、嬉しい。
笑い合いながら歩いていると、玲が突然警戒したように目を光らせた。
周囲を見渡すと、突如私の背後に回る。
「れ、玲?」
「…………」
何も喋らない。
どうしたんだろう?こんな玲、初めて見た。
首を傾げていると、前方からふたりの男子生徒が歩み寄ってきた。
………周りの女子を受け流しながら。
