恋物語



「そうそれ!亜紀にボールをぶつけようとしやがって…」

「いや、あれは事故で」

「あのなよなよした態度の奴も気に食わねぇ。男ならばしっと男らしくしてろってな!」

「ある意味誰よりも男らしかったですよ。あの時の玲は」

もう私には男に見えたよ。


しかも学年一モテる境井くんを、なよなよした態度の奴って………。
それにいつもより玲の口調に熱が入ってるし……。

玲は本当に女の子なのだろうか。


「ま、あたしの事を知ろうが知らなかろうがどうでもいいし」

「他の女子が聞いたら嫉妬しますよ」

「それこそどうでもいいぜ」


もう少し女っぽくすれば、玲は十分可愛いのに。もったいない。
性格上、玲は女友達より男友達の方が数が多い。
恋愛に発展するきっかけはそこら中に転がっているのだ。

それなのに、本人がこんなだから、どうしようもないのだけれど。



「………ほんと、どうでもいいよ………」

「……え?」

「あ、いや、なんでもない!ほら、早く食べて昼寝しようぜ!」

「あ、は、はい……」





さっきの呟き、なんだろう?